オーディオ買取リビナス「ラックスマンについて」

我が国のハイエンドオーディオに於いてガレージメーカーを除くと今も最前線にフレッシュな新作を発表してくれるのはアキュフェーズとラックスマンであろう。今回はラックスマンについて述べさせていただきます。

ラックスマンの創業は１９２５年、なんと９０年の歴史をもっている老舗です。１９２５年（大正１４）３月２２日９時３０分東京NHKの日本初のラジオ放送と同時期にです。画廊業の傍らラジオの販売を行いましたが、好きが高じてラジオ解説の自費出版を経て独自でオーディオパーツの開発に乗り込んで行きました。大手財閥系のメーカーと違い、ラジオから蓄音機、アンプ等ラックスマンの手掛けるのはピュアオーディオ一筋、揺るがない信念を感じます。

６０年代に入りオリジナルのトーンコントロール回路の完成、更に改良を経て同社の顔とも云うべき真空管プリメインアンプSQ-３８を発売することに！この日本のアンプを代表すると言っても過言ではないSQ-３８はマイナーチェンジを繰り返しながらロングセラーとなりました。また、７０年代には当時盛り上がった自作派のためにKITシリーズも販売、日本のオーディオ文化の拡張に大きな影響を与える企業に成長して行きます。８０年代以降海外のメーカーにも負けじとハイエンド製品を生み出し、大きな評価を得てラックスマンは世界的にも有名になりました。しかしハイエンド向けだけではなく、若い音楽好きな人にも少し頑張れば手が届くエントリーモデルも用意してくれるのは嬉しい限りです。

国内メーカーとのラックスマンが大きく違うのは製品を作品として丁寧に扱う姿勢です。長きに渡り開発した技術は一過性の売り物としてではなく、ユーザーの手で大事に扱われ万一の故障にもしっかりと応えるアフターケア、流行に左右されないラックスマンの音を今昔変わらず再現することです。アンプ、ターンテーブル、最近ではCDプレイヤーからハイレゾ対応プレイヤーに至るまでこの精神は全く変わりません。音が良いならば、今も真空管のアンプを製作するのもこちらの面目躍如なところでしょう。

ラジオ中波からハイレゾDLまで我々には今多くの音楽を聴く方法があります。より良い音質でゆっくり音楽を楽しみたい欲求にアナログからデジタルまで対応し、今も新しい技術を研磨し続けオーディオ機器を手にすることの喜びを教えてくれる日本を代表するオーディオ専業メーカーです！