オーディオ買取リビナス「LINN(リン)について」

このオーディオメーカーの名前を聞くといつも駄洒落ではないが凛とした気持ちになるのは何故？１９７２年アイヴァー・ティーフェンブルン氏によってスコットランドで設立された総合音響機器メーカですが、代表作は何と言ってもアナログレコードプレイヤーのLP１２にトドメを刺すでしょう。72年発表の第1号SONDEC LP１２は木目の美しい外装にベルトドライブ、３３回転専用とシンプルが故の堅実な英国気質溢れる機器でした。日本屈指のジャズ喫茶、一関「ベイシー」で今も黙々とレコードを回し続けている事で憧れる方も多いことでしょう。LP１２ですが驚くべきことに今も多様な構成パーツを提供しており、自分好みのLP１２を組み上げていけるのです！４０年以上経て尚、進化し続けるアナログプレイヤーは他にありえません。

 

８０年代CDの登場によりあっという間に市場からレコードが姿を消し、街のレコード屋から、外資系レコードチェーンは音楽を聴くメディアとして嫌が応にもコンパクトディスクを聴くことに相成りました。発売当初はデジタルなので音が良いという風潮でしたが、アナログに比べてキンキンして聴き疲れするとか、薄っぺらくて消毒液に浸した音のようだ等熱心なオーディオファイルから苦言が多く聞かれるようになりました。９８年世界に先駆け、日本先行でLINNが満を持して発売したCDプレイヤーその名もSONDEC CD１２。SONDECを名乗らせるのは自信の表れ、誇らしい気持ちに溢れております、値段も凄いものですが。ただ、日本を代表するオーディオ愛好家、評論家が「これでCDを自然な素晴らしい音で聴ける」と押し並べて購入されたのを聞くと、納得せねばならない逸品なのでしょう。

 

LINNに魅了された人はどんどん嵌まっていきます。機器単体のポテンシャルが高いだけに、総合メーカーという強みで同社の製品同士にあるフィットネス感、アイヴァー氏が思い描くサウンドスケイプが好きな人には逃れられない世界が待っているのでしょう。そしてついにLINNは新たな領域に踏み出しました、デジタル音源再生への本格的参入です。多くのメーカーがPCオーディオを始め高音質のハイレゾ機器の開発に乗り出しましたが、世界に先駆け先陣を切ったのもこちらです。これまでの功績に満足することなく先端テクノロジーの開発、ネットワークシステムを構築することで新たな音楽ライフの充足感の追求と他の追随を全く許さない存在になりました。

余談ですが、レコード時代から音源の発売も行っており、クラシックからロックまで素晴らしい音質でLINN印の作品を楽しむことも出来るのも特筆すべき点ではないでしょうか。Music for Life、同社の哲学です。機材やメディアが変化すれど、素晴らしい音楽を届ける理念は全く変わらない。