オーディオ買取リビナス「EMTについて」

EMTとはレコードプレイヤーの一種であり、現在では既に製造は打ち切られていますが現行のオーディオマニアからは非常に高い評価を得ています。

また、その影響もありネットオークションやショップにて、高値で取引されることも多い製品です。
この記事では、そんなEMTについて徹底解説していきます。

 

・EMTの歴史
EMTは、1938年に「ウィルヘルム・フランツ」氏によってドイツで設立されました。
当初はドイツの首都ベルリンに所在を置いていたEMTですが、戦争の激化に伴い会社をシュタータールへと疎開、その影響もありEMTは今現在もその地に構えられています。
EMTが最初にターンテーブルを製造・販売したのは1951年であり、「EMT927」「EMT930」というターンテーブルを開発しました。
販売価格は非常に高価なものでしたが、当時は勿論今現在でもオーディオマニアの間ではターンテーブルとしての評価は高く、しかも敗戦直後という状況にも関わらずそのような製品を製造できるということは、ドイツの技術力の高さがかいまみえます。

 

・EMT930の特徴
EMT930は、オーディオマニアの間ではもはや説明不要といってもいいヴィンテージターンテーブルの名器といえます。
プロユースとして開発されたEMT930は堅牢な造りとなっており、スムーズな操作性が売りです。
ドライブ方式はアイドラードライブで2重構造のターンテーブルを採用しています。
亜鉛ダイキャスト製で、重量4kgのメインターンテーブルの上にプレキシグラス製のサブターンテーブルが乗っており、ブレーキ時にはサブターンテーブルのみが停止する機構で、放送局での使用を念頭においたクイックスタートを可能にしています。
回転数は33/45/78の３つに対応する仕様です。
実はEMT930は放送局用のモデルとなっているのですが、その高い性能に魅了され、個人で楽しむために購入するファンの方も大変多いです。

 

・今現在も愛されるEMT
EMTは、CD市場の急激な成長により製造が中止とされた製品です。
しかしその性能の高さは、今でもなお多くのファンを魅了しているレコードプレイヤーとなっています。
製造が行なわれていないため入手手段は限られてしまいますが、もし興味がある方は、この機会に購入を検討されてみてはいかがでしょうか？